プロジェクターを購入するにあたって、「テレビは不要なのでは?」と考える方もいるでしょう。実際のところ、プロジェクター購入を機にテレビを処分する方や、引越しの際にテレビではなくプロジェクターを購入する方も増えています。
そこでこの記事では、プロジェクターをテレビ代わりにするメリット・デメリットをご紹介します。テレビ代わりにおすすめのプロジェクターもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
プロジェクターをテレビ代わりにするメリット
それではまず、プロジェクターをテレビ代わりにするメリットを整理していきましょう。
大画面でテレビ番組を楽しめる
プロジェクターの多くは、100インチ以上の大画面で投影できます。一方で、100インチのテレビを購入するのは、コスト的・設置スペース的にも難しい場合がありますね。
プロジェクターならそうした課題を解消しながら、100インチ以上の大画面でテレビ番組を楽しむことができます。
テレビよりも圧倒的に省スペース
プロジェクターはテレビに比べると、圧倒的に省スペースで管理できます。実際にプロジェクターとテレビの本体サイズを比較してみましょう。
カベーニプロ2 |
REGZA 50インチ |
REGZA 75インチ |
REGZA 100インチ |
|
サイズ (厚さ×幅×長さ) |
1.8cm×8cm×14.5cm |
20.7cm×111.2cm×68.2cm |
35.4cm×167.7cm×101.8cm |
50.0cm×223.5cm×131.8cm |
ご覧のように、本体サイズの差は歴然です。それでいてプロジェクターは100インチ以上の大画面投影も可能なので、「設置スペースに困らない」という大きなメリットがあります。
テレビよりも製品価格が安い
テレビの画面サイズによっては、プロジェクターの方が製品価格が安いケースがあります。
たとえば、小型ながらパワフルな性能で映像を楽しめるカベーニプロ2(カベーニプロ2)の製品価格は79,800円(税込)です。一方、75インチサイズのテレビは10〜20万円ほどします。
プロジェクターなら画面サイズによってはテレビよりも製品価格が安く、支出を抑えられます。
部屋の好きな場所に投影できる
プロジェクターはテレビとは異なり、投影する場所を選びません。また、製品によっては壁だけでなく天井にも投影できます。
好きな場所に投影してテレビ番組を楽しめるので、プロジェクターなら視聴スタイルの幅が広がります。
引越しの際に持ち運びしやすい
プロジェクターなら引越しの際に持ち運びやすいのも大きなメリットです。引越しにおいてテレビは専用の梱包材が必要なので、50インチ以上の製品なら1万円以上の運搬費用がかかります。
プロジェクターは他のものと同じように、通常のダンボールに梱包できるので、引越し費用を抑えられるのも大きなメリットです。
また、カベーニプロ2のようなスマホテザリングに対応している製品なら、引越し後すぐにテレビ番組を視聴できます。
プロジェクターをテレビ代わりにするデメリット
続いて、プロジェクターをテレビ代わりにするデメリットをご紹介します。
起動に少し時間がかかる
テレビはリモコンの電源ボタンを押せば、1秒程度でテレビ番組が視聴できます。
一方で、プロジェクターは起動までに15~30秒程度の時間を要し、テレビ番組視聴のためのアプリを起動しなければいけません。
テレビに比べて起動に少し時間がかかるので、これをストレスに感じる方も多からずいらっしゃいます。
明るい部屋では見にくい
プロジェクターの基本として、「暗い部屋」で視聴することを前提としています。どんなに性能の高い製品であっても、昼間の外光を取り入れた部屋で快適に視聴することは難しいです。
そのため、昼間の外光を取り入れた部屋で視聴することが多い方は、プロジェクターではなくテレビでの視聴をおすすめします。
プロジェクターを昼間でも使用したい場合は、ちょっとした工夫で比較的鮮明な映像を楽しめるので、以下の記事を参考にしてみてください。
テレビ代わりに使えるプロジェクターの条件
続いて、テレビ代わりに使えるプロジェクターの条件を3つご紹介します。購入してから「テレビ代わりに使えなかった」では後悔してしまうので、ここでご紹介する3つの条件をチェックした上で製品選びを行いましょう。
TVerなどのアプリに対応している
まずは前提として、TVerなどの映像コンテンツを楽しめるアプリに対応している必要があります。
同じようなプロジェクターでもアプリに対応していない製品も多く、そうした製品はパソコンやスマートフォンと接続した上で投影しなければいけません。プロジェクター単体でTVerなどの映像コンテンツを投影できないため、テレビ代わりとして使うには、何かと面倒が多くなります。
最低でもTVerに対応していることを事前に確認した上で、購入しましょう。
テレビチューナーに接続できる
テレビチューナーに接続できるプロジェクターなら、テレビ代わりとしてさらに使いやすくなります。実は、テレビチューナーに接続できるプロジェクターは多くないので、事前にしっかりチェックしてください。
また、テレビチューナーとの接続方法は「有線」と「無線」の2タイプがあります。
有線または無線でテレビチューナーに接続できるプロジェクターを中心にチェックしてみましょう。
十分な明るさ(ルーメン)がある
日中もテレビを観る習慣がある人は、十分な明るさのあるプロジェクターを選びましょう。ちなみに、プロジェクターの明るさは「ルーメン」という値で表します。
ルーメンにもいくつか種類があります。主に「ルーメン」と表示しているもの、「ANSIルーメン」と表示しているもの、そして「ISOルーメン」と表示しているものの3種類です。それぞれの違いは以下のとおりです。
種類 |
詳細 |
ルーメン |
モバイルプロジェクターの明るさを表す一般的な単位。光源の明るさを測定する。 |
ANSIルーメン |
ANSI(米国国家規格協会)が定めた規格。スクリーンに投影された映像の明るさの平均値を測定する。 |
ISOルーメン |
ISO(国際標準化機構)が定めた規格。ANSIルーメンよりも厳格な方法で測定される。 |
ルーメンについてより詳しい情報は以下の記事で解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。
プロジェクターをテレビ代わりに使うポイント
続いて、プロジェクターをテレビ代わりに使う際のポイントをご紹介します。4つのポイントを押さえて、より快適な視聴を楽しんでください。
画面サイズや投影距離を事前にチェックする
テレビ代わりのプロジェクターを購入する際は、画面サイズと投影距離をしっかり確認しておきましょう。
製品によって投影できる画面サイズや、投影に必要な距離が異なります。たとえば、小型・軽量なモバイルプロジェクターとして人気があるカベーニシリーズ3製品の、画面サイズと投影距離は次のとおりです。
投影距離 |
画面サイズ |
||
カベーニ |
カベーニプロ |
カベーニプロ2 |
|
0.5m |
17インチ |
18インチ |
14インチ |
1m |
33インチ |
32インチ |
33インチ |
2m |
65インチ |
62インチ |
72インチ |
3m |
100インチ |
92インチ |
107インチ |
4m |
130インチ |
124インチ |
146インチ |
5m |
− |
150インチ |
180インチ |
このように、同じ投影距離でも製品によって映し出される画面サイズが異なるので、注意してください。
プロジェクターの設置レイアウトを考えておく
プロジェクターの映像をどこに投影するか、設置レイアウトを事前に考えておくことも重要です。なぜなら、投影する場所によっては設置できるプロジェクターが限られるためです。
プロジェクターの設置レイアウトを考える際は、主に次の項目をチェックしてみてください。
- 投影する壁やスクリーンのサイズ
- 確保できる投影距離
- 壁やスクリーンまでの障害物の有無
プロジェクターの設置レイアウトについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
日中は遮光カーテンで暗い状態をつくる
ルーメン値のどんなに高いプロジェクターでも、日中に光が差し込む部屋では映像がぼやけてしまいます。そのため、日中は遮光カーテンで暗い状態をつくり、プロジェクターを使用するのがおすすめです。
実際に、日中にカーテンを使用しない場合と使用した場合の、プロジェクターの写り方を比較してみましょう。
<日中・カーテンなし>
<日中・カーテンあり>
このように、同じ時間と場所にプロジェクターを投影する場合でも、カーテンのあり・なしで映像の鮮明さはかなり違います。「遮光カーテンを引きたくない」という場合は、できる限り窓から離れた場所に投影すると、比較的鮮明な映像になります。
2.1ch以上のスピーカーに接続する
ほとんどのプロジェクターはテレビに比べて小型なので、テレビに比べてスピーカーの音質が弱い傾向があります。
そのため、プロジェクターに2.1ch以上のスピーカーを接続することで、音質の弱さを解消できます。
ちなみに2.1chのスピーカーは、高品質なものでも1万円前後なので、プロジェクターを購入する際の予算に組み込んでおくのがおすすめです。
以下の記事では、プロジェクターのスピーカー配置について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
テレビ代わりにもなるプロジェクター3選
それでは、テレビ代わりにもなるプロジェクター3選をご紹介します。
1. カベーニプロ2
製品価格:79,800円
カベーニプロ2(KABĒNI PRO2)は4000ルーメンの明るさと2GBの内蔵メモリを搭載した、小型ながらパワフルなプロジェクターです。重量はわずか542gとペットボトル約1本分の重さなので、家中どこでも、あるいは屋外に持ち運んでも利用できます。
また、カベーニプロ2はTverアプリを使用可能なので、テレビの代わりにもなるプロジェクターです。その他、YouTube、NetflixなどのVODサービスにも対応しております。
専用三脚やオーディオケーブルが付属しているので、届いたその日から「天井投影もできるテレビ」として楽しめます。
2. Aladdin X2 Plus
製品価格:129,000円
Aladdin X2 Plusは天井設置型のプロジェクターであり、迫力のある映像・音を楽しめるハイエンド製品です。持ち運びはできませんが、自宅に本格的なプロジェクターを導入したい方におすすめ。
また、テレビチューナーを購入・接続することで、地デジを視聴できるという特徴があります(要無線LAN環境)。ただし設置場所は「シーリングライトを接続できる場所」と決まっているので天井投影はできません。
シーリングライトの位置によっては大画面で投影できない可能性があるので、シーリングライトから壁までの距離を事前に測るなどして、最大投影サイズをチェックしておきましょう。
3. Nebula Capsule 3 Laser
製品価格:119,990円
Nebula Capsule 3 Laserは円筒形のプロジェクターであり、カベーニプロ2同様にフルHD(約200万画素)の映像を楽しめる製品です。ただしコントラスト比は「500:1」と、カベーニプロ2の10分の1なので、くっきりとした映像で楽しみたいならカベーニプロ2をおすすめします。
テレビチューナーについては、Aladdin X2 Plus同様に購入・接続することで地デジを楽しめます。また、Nebula Capsule 3 Laserは天井投影も可能ですが、公式のプロジェクタースタンド(4,990円)が必要なのでプラス5,000円かかると考えましょう。
まとめ
この記事では、プロジェクターをテレビ代わりにするメリット・デメリットをご紹介しました。
プロジェクターは製品や使い方次第でテレビ代わりとして活用できるので、「プロジェクターとテレビで悩んでいる」という方は、プロジェクターの購入をぜひご検討ください。
今回ご紹介したカベーニプロ2なら、Tverでテレビ番組を視聴できるだけでなく、持ち運びに便利なのでどこでもテレビ番組を楽しめます。価格も10万円以下で購入できるので、格安で大画面視聴を楽しみたい方はぜひお試しください。
二子玉川 蔦屋家電ではカベーニシリーズの実機が展示されているので、お立寄りの際はカベーニをぜひご体感ください。