「プロジェクターは明るい部屋では使えない」と思っていませんか?
実際のところ、"明るすぎる部屋"で使用すると、ほとんどまともに映りません。しかし、明るい部屋でもちょっとした工夫や、製品選びのポイントを押さえるだけで、比較的綺麗な映像を楽しむことができます。
そこでこの記事では、明るい部屋でもプロジェクターを使いたい方に向けて、製品選びでチェックするポイントや明るい部屋での映り方検証、さらに明るい部屋でも快適に観る方法をご紹介します。
明るい部屋でも使えるプロジェクターとは?
明るい部屋でも使えるプロジェクターとは、以下3つの条件を揃えている製品です。
- 条件1. ルーメンの数値が高い
- 条件2. コントラスト比が高い
- 条件3. フルHD以上の解像度
それぞれ詳しくご説明します。
ルーメンの数値が高い
明るい部屋でプロジェクターを使用するためにはまず、「ルーメン(明るさ)」の高い製品を選ぶことが重要です。
具体的な数値を上げると、3000ルーメン以上なら、環境を整えることで比較的綺麗な映像を楽しめます。
ちなみに、昼間の外光を一切遮断しない状態でプロジェクターを使用すると、ルーメンがいくら高くてもほとんど映らないので注意してください。必要以上にルーメンの高い製品を購入すると、オーバースペックになる可能性があります。
また、昼間はほとんど使わず「夜の自宅使用がメイン」という方は、1000ルーメン以上あれば鮮明な映像を楽しめます。
プロジェクターのルーメンについては以下の記事で詳しく解説しているので、この記事と合わせて参考にしてみてください。
コントラスト比が高い
3000ルーメン以上あるプロジェクターの中でも、コントラスト比によって映像の映り方は大きく変わります。
そのため、同じ明るさの製品でもコントラスト比の高い製品を選ぶのが2つめの条件です。
ちなみにコントラスト比とは、明暗の比率を意味します。「500:1」や「5000:1」と表記され、これは「最も明るい部分:最も暗い部分」という比率を表しています。
コントラスト比の高いプロジェクターは明暗のメリハリがあり、くっきりとした映像を楽しめるのが特徴です。したがって、明るい部屋でプロジェクターを使いたい場合は、コントラスト比の高い製品を選びましょう。
フルHD以上の解像度
3つめの条件は、映像の解像度が「フルHD以上あること」です。解像度とは映像を出力するドットの数を意味し、ドットの数が多いほど鮮明で滑らかな映像を楽しむことができます。
フルHDの解像度とは、トッドが1,920個×1,080個で並んでいることを意味します。つまりドットの総数は約200万個です。明るい部屋でプロジェクターを使いたいなら、フルHD以上を条件として製品選びをしましょう。
ちなみに、フルHDよりもドットの総数が多いのが4Kです。4Kはドットが3,840×2,160個で並んでおり、ドットの総数は約830万あります。ドットの総数がフルHDの約4倍なので4Kと呼ばれています。
明るい部屋でプロジェクターの映り方を検証
それでは、明るい部屋においてプロジェクターの映り方の、検証画像をご紹介します。以下の画像は、昼間の明るい部屋でレースカーテンのみを引いた状態で、プロジェクターを使用したときのものです。
プロジェクターは4000ルーメンの明るさと5000:1のコントラスト比、フルHDの解像度を持つ「カベーニプロ2」を使用しています。ご覧のとおり、明るい部屋でも鮮明に映し出しています。
次の画像は、同じ部屋で遮光カーテンを引いた状態でプロジェクター( カベーニプロ2)を使用したものです。
先ほどよりも映像が鮮明であり、夜とほとんど変わらない映像を楽しむことができます。このように、前述した3つの条件が揃っている カベーニプロ2なら、明るい部屋でも比較的綺麗な映像を楽しめます。
明るい部屋でもプロジェクターを快適に観る方法
それでは最後に、明るい部屋でもプロジェクターの映像を快適に観る方法を4つご紹介します。1つまたは複数取り入れて、より鮮明な映像を楽しんでください。
壁までの投影距離を短くする
プロジェクターの画面サイズは投影距離によって変わります。投影距離が長いほど大きい画面サイズで映像を楽しめますが、それに比例して投影面の明るさも少しずつ下がります。
つまり、壁までの投影距離を短くするほど投影面が明るく、鮮明な映像を楽しめます。プロジェクターの映像が「少し観にくい」と感じたら、プロジェクターと壁の距離を近づけてみましょう。
窓から離れたところに投影する
明るい部屋でも、窓から離れたところにプロジェクターを投影すると、比較的綺麗な映像を楽しめます。先ほどご紹介した検証画像をもう一度ご覧ください。
すぐ横に窓がありますが、くぼみになった壁面に投影しているので、可能な限り外光が当たらないようになっています。このように、プロジェクターを投影する場所を少し工夫するだけで、映像の鮮明さは大きく変わります。
投影面周辺のライトを消す
明るい部屋でプロジェクターを使用する際は、投影面周辺のライトを消すだけでも映り方が変わります。もしも間接照明がある場合は、必ず消灯した状態でプロジェクターを投影しましょう。
投影面周辺のちょっとした光量で映り方は変わるので、照明でなくても多少なりとも光を発する家電製品などがあれば、電源をオフにすることをおすすめします。
明るい部屋でも観やすいスクリーンを使用する
より鮮明な映像を明るい部屋で楽しみたい方は、「明るい部屋でも観やすいスクリーン」の購入を検討してみてください。
プロジェクタースクリーンの中には、照明の光を吸収し、映像のコントラストを引き締める効果のある製品があります(コントラスト比が上がるわけではありません)。そうしたスクリーンなら、明るい部屋で壁に投影するよりも、比較的鮮明な映像を楽しめます。
ただし、一般的なプロジェクタースクリーンとは異なり、100インチサイズで5〜10万円ほどするので少し高価です。
まとめ
この記事では、明るい部屋でもプロジェクターを使いたい方に向けて、製品選びのポイントや映り方の検証、映像を鮮明にするための方法をご紹介しました。
ちなみに「明るい部屋でもプロジェクターを快適に観る方法」は、条件を満たしたプロジェクターを使用することが前提です。
今回ご紹介したカベーニプロ2は、ルーメン・コントラスト比・解像度という3つの条件を満たしたプロジェクターなので、明るい部屋でも環境を整えれば、比較的鮮明な映像を楽しめます。
「明るい部屋でもプロジェクターを使いたい」という方は、 カベーニプロ2をぜひお手に取ってみてください。
二子玉川 蔦屋家電ではカベーニシリーズの実機が展示されているので、お立寄りの際はカベーニをぜひご体感ください。