モバイルプロジェクターを購入する際は、さまざまな項目を比較し、最適な製品を選ぶ必要があります。その中で重要な比較項目が「ルーメン」です。映像の質を決める大切な要素なので、しっかり比較した上で、最適な製品を選びましょう。
そこでこの記事では、モバイルプロジェクターにおけるルーメンの基礎や、用途ごとに必要なルーメンをご紹介します。「そもそもルーメンってなに?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
モバイルプロジェクターのルーメンとは?
それでは早速、モバイルプロジェクターにおける「ルーメン」の基礎知識をご紹介します。
ルーメンは明るさを表す単位
ルーメンとは、モバイルプロジェクターの「明るさ」を表す単位です。もともとはLED照明の光源の明るさを表す単位ですが、モバイルプロジェクターは光源としてLEDを採用している製品が多く、明るさの単位をそのままルーメンとして表しています。
したがって基本的な認識としては、ルーメンの値が高いほど明るい映像を投影することができます。
ANSIルーメン・ISOルーメンとの違い
ルーメンにもいくつか種類があります。主に「ルーメン」と表示しているもの、「ANSIルーメン」と表示しているもの、そして「ISOルーメン」と表示しているものの3種類です。それぞれの違いを整理しましょう。
種類 |
詳細 |
ルーメン |
モバイルプロジェクターの明るさを表す一般的な単位。光源の明るさを測定する。 |
ANSIルーメン |
ANSI(米国国家規格協会)が定めた規格。スクリーンに投影された映像の明るさの平均値を測定する。 |
ISOルーメン |
ISO(国際標準化機構)が定めた規格。ANSIルーメンよりも厳格な方法で測定される。 |
ルーメンとANSIルーメン・ISOルーメンは測定方法が異なるので、後者2つの単位の方が低めに出ます。
【シーン別】モバイルプロジェクターの必要なルーメン
続いて、シーン別にモバイルプロジェクターに必要となるルーメンの値をご紹介します。モバイルプロジェクターの使い方が決まっている方もそうでない方も、ぜひ参考にしてみてください。
夜の自宅使用がメイン:1000ルーメン程度
映画やドラマ、アニメ、YouTube動画などコンテンツを夜の自宅で楽しむのがメインであれば、1000ルーメンを目安にしましょう。
外光のほとんどない夜に、電気を消灯して使えば1000ルーメン程度でも鮮明な映像を楽しむことができます。
ただし、1000ルーメンで100インチ以上の大画面で投影すると、映像が少し薄くなるので注意してください。
大画面で楽しみたい:4000ルーメン以上
100インチ以上の大画面で、迫力のある映像を楽しみたい場合は4000ルーメン以上ある製品を選びましょう。
1000ルーメンに対して4倍以上の明るさなので、映画やドラマ、アニメなどを大画面で視聴する際も、映像が薄くなることなく楽しめます。
また、4000ルーメン以上の製品ならカーテンを引いて暗い状態を作れば、昼間でも比較的綺麗な映像を楽しめるので、モバイルプロジェクター利用の幅が広がります。
アウトドアで楽しみたい:1000ルーメン以上
キャンプ場などに持参して、アウトドアでモバイルプロジェクターを楽しみたい場合は、1000ルーメン以上を目安にしてください。
アウトドアは夜に使用するのがメインなので、ひとまず1000ルーメンの明るさがあれば鮮明な映像を楽しめます。
一方でルーメンがどれほど高くても、昼間の屋外では映像がほとんど見えません。「ルーメンが高ければ昼間でも観える」ということはないので、アウトドアで使用したい場合はオーバースペック製品を購入してしまわないよう注意してください。
SwitchやPSのゲームを楽しみたい:3000ルーメン以上
SwitchやPSなどのゲームを楽しみたい場合は、3000ルーメン以上のモバイルプロジェクターをおすすめします。
3000ルーメン以上なら部屋を真っ暗にせずともゲームを楽しめるので、家族や友人とのプレイにも適しています。
また、ゲームを一人で楽しむ場合でも3000ルーメン以上あると、美しく迫力のある映像でゲームを楽しめます。
会議室で使いたい:3000ルーメン以上
モバイルプロジェクターを主に会議室で使用する場合は、3000ルーメン以上ある製品を選びましょう。
ビジネス用途では真っ暗な部屋で使用するケースは少ないため、3000ルーメン未満では明るさが不足してしまいます。
窓のない会議室でも真っ暗な状態を作ることは難しいので、3000ルーメン以上あれば比較的多くの環境で利用できます。
4000ルーメン以上のおすすめモバイルプロジェクター
それでは最後に、4000ルーメン以上の明るさを保つおすすめのモバイルプロジェクターを2つご紹介します。夜の自宅使用がメインなら1000ルーメン程度でも十分ですが、4000ルーメン以上あるとモバイルプロジェクターの用途が広がります。
1. カベーニプロ
製品価格:49,800円
カベーニプロは、4000ルーメンの明るさを持つモバイルプロジェクターです。さらに、2GBの内蔵メモリと32GBのストレージを搭載しているので、パワフルに使用できる製品となっています。
重量はわずか465gとペットボトル1本分の重さ以下なので、持ち運びにも便利で屋外でも使用できます。また、さまざまなシーンでの利用を想定し、専用三脚やオーディオケーブルなどの付属品が充実しています。
そのため、自宅に届いたその日から天井投影や屋外利用も楽しめるのが大きな特徴です。
2. カベーニプロ2
製品価格:79,800円
カベーニプロ2はカベーニシリーズのハイエンドモデルです。4000ルーメンの明るさを持ち、小型ながら本格的な映像を投影できます。バッテリー容量はカベーニプロの2倍以上あるので、好きな場所で迫力のある映像を楽しめます。
それでいて本体重量は542gとペットボトル1本分の重さなので、どこにでも持ち運べるのは他のカベーニシリーズと同様です。最大投影サイズは180インチ(約4.4m×2.2m)であり、部屋の壁サイズによって大迫力の映像を楽しめます。
三脚や各種ケーブルなど必要な付属品が同梱されており、さらに専用のキャリーケースも付属するので、周辺アイテムの追加購入なしで壁や天井、外出先などさまざまな投影スタイルで視聴できます。
まとめ
この記事では、モバイルプロジェクターにおけるルーメンの基礎や、用途ごとに必要なルーメンをご紹介しました。
ルーメンはモバイルプロジェクター選びで重要な比較項目ですが、今回ご紹介したように表記によって測定方法が異なります。
それぞれの違いを理解した上で適切に比較し、目的に合ったモバイルプロジェクターを選びましょう。