家庭向けのプロジェクターの中には、自宅だけでなく屋外にも持ち運んで使える製品があります。いつものアウトドアで映画鑑賞をしたり、シーンにあった映像を流したり、新しい楽しみ方にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
そこでこの記事では、屋外でも使えるプロジェクター選びのポイントをご紹介します。「屋外で使えるおすすめプロジェクターがすぐに知りたい」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。
屋外でも使えるプロジェクター選びのポイント
それでは、屋外でも使えるプロジェクター選びのポイントをご紹介します。プロジェクター選びの際は、ここでご紹介する5つのポイントを押さえましょう。
ポイント1. ルーメン
ルーメンとは、プロジェクターで投影する画面の明るさを示す単位です。具体的には、プロジェクターの光源が放射する光の量を表しています。たとえば、1000ルーメンよりも2000ルーメンの方が明るく、数値が高いほどプロジェクターの投影画面が明るいことを意味します。
屋外でプロジェクターを使用する場合、室内よりも明るい場所で投影するケースが多いでしょう。そのため、「1000ルーメン以上」を1つの基準としてプロジェクターを選ぶのがおすすめです。
より明るいプロジェクターを求めるなら、ルーメン値の高い製品を選びましょう。ただし、ルーメン値が高い製品は価格も上がるので、まずはプロジェクターの購入予算を決めることが大切です。以下の記事ではルーメンについて詳しく解説しているので、この記事と合わせてご覧ください。
ポイント2. コントラスト比
プロジェクターのコントラスト比(またはコントラスト)とは、投影した画面の「明暗の比率」を意味します。具体的には、投影画面の最も明るい(白い)部分と、最も暗い(黒い)部分が、どれくらい対比しているかを表します。
たとえば、プロジェクターの公式サイトをチェックしてみると、「コントラスト比 500:1」といった表記を見かけることがあります。これは、投影画面の最も明るい部分が、最も暗い部分に対して500倍の明るさがあることを意味します。
コントラスト比が高いほどメリハリのある映像を楽しめるので、屋外で使用するプロジェクターを選ぶ際は、コントラスト比の高さにも注目しましょう。以下の記事では、コントラスト比についてより詳しく解説しているので、この記事と合わせてご覧ください。
ポイント3. 持ち運びやすさ
屋外で使用するプロジェクターを選ぶときは、製品の持ち運びやすさにも着目しましょう。まず重要となるのが「サイズ」と「重量」です。より小型・軽量な製品ほど持ち運びやすいですが、小型化・軽量化するほど性能が落ちるので、まずは理想のサイズと重量を考えてみましょう。
たとえば、スマホ型のプロジェクターである「KABĒNI(カベーニ)」は、iPhone16とほぼ同等のサイズ・重量で持ち運びが非常に便利です。
<カベーニとiPhoneのサイズ比較>
カベーニ |
iPhone 16 |
iPhone 16 Pro MAx |
|
サイズ |
1.8cm×8cm×14.5cm |
0.83cm×7.2cm×14.8cm |
0.78cm×7.8cm×16.3cm |
重量 |
220g |
170g |
227g |
同程度のサイズ・重量の製品の中ではスペックの高いプロジェクターなので、小型・軽量のプロジェクターを屋外に持ち運びたい方におすすめします。以下の記事では、小型プロジェクターのおすすめをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント4. 内蔵バッテリー
屋外で使用するプロジェクターは内蔵バッテリーの容量にも着目しましょう。たとえば、先ほどご紹介したカベーニの内蔵バッテリーの容量は「5000mAh」です。連続稼働時間は「2.5時間」となっています。
このように内蔵バッテリーの容量の多いプロジェクターなら、屋外でも快適に視聴できます。ただし、屋外でプロジェクターを使用するときはモバイルバッテリーから電力を供給することが前提となります。
プロジェクターの内蔵バッテリーだけでは十分に視聴できない可能性があることを覚えておきましょう。
ポイント5. ストレージ容量
屋外でWi-Fiなどインターネットを使用できない場合は、プロジェクターに映画やアニメなどをダウンロードしておく必要があります。そのとき重要なのがストレージ容量です。
たとえば、カベーニのストレージ容量は「32GB(システム領域で5GB使用)」です。2時間映画を通常画質でダウンロードすると1GB前後消費するので、カベーニの場合は2時間映画が約27本分のストレージ容量となります。
プロジェクターの中にはストレージ(ROM)を搭載していない製品もあるので、事前にチェックしておきましょう。
屋外でプロジェクターを快適に使う方法
続いて、屋外でプロジェクターをより快適に使う方法をご紹介します。4つの方法をしっかりと押さえて、屋外の快適な視聴を目指してみてください。
三脚で角度を調整する
屋外でプロジェクターを使用する際は三脚が欠かせません。なぜなら、屋外ではプロジェクターの角度調整が難しく、三脚がないと適切な場所に投影できない可能性が高いからです。
三脚の購入費用は3,000〜10,000円ほどですが、カベーニのように三脚が同梱されている製品もあります。
スクリーンにこだわる
屋外のプロジェクター使用でより鮮明な映像を楽しみたい方は、スクリーンにこだわりましょう。「スクリーンは白ければどれも同じ」と思われがちですが、実際は違います。
材質の滑らかさや白色の違い、マスク(周囲の黒い枠)があるかどうかなど、さまざまな要素によってプロジェクターの映り方が変わるのです。
そのため、スペックの高いプロジェクターを購入するよりも、質の高いスクリーンを購入する方がより鮮明な映像を楽しめる可能性があります。
スピーカーを接続する
臨場感のある音を楽しみたい方は、Bluetoothでプロジェクターに接続可能なスピーカーを用意しましょう。ほとんどのプロジェクターにはスピーカーが搭載されていますが、屋外で使用する場合は音が小さかったり、雑音が入りやすかったりします。
そのため、屋外で快適に視聴を楽しむためには、Bluetoothでスピーカーを接続することをおすすめします。
モバイルバッテリーを用意する
屋外で長時間の視聴を可能にするためにも、プロジェクターに電力を供給するモバイルバッテリーを用意しておきましょう。たとえば、5,000mAhを搭載したカベーニの連続稼働時間は2.5時間なので、10,000mAhのモバイルバッテリーがあれば視聴時間は単純計算で3倍になります。
長時間視聴する予定はなくても、プロジェクターの充電忘れに対応するためにも、モバイルバッテリーを用意しておくことをおすすめします。
まとめ
この記事では、屋外でも使えるプロジェクター選びのポイントをご紹介しました。
最近では持ち運びが可能なモバイルプロジェクター(小型プロジェクター)が続々登場しているため、「どの製品を選んだらいいかわからない」という方も多いでしょう。
そんな方に向けて、以下の記事では屋外・キャンプでおすすめのプロジェクターを紹介しているので、この記事と合わせてぜひ参考にしてみてください。