最近のプロジェクターは「もはやテレビ不要?」と思えるほど、性能が進化しています。実際にテレビ代わりにプロジェクターを使用している方も多く、今後はテレビの視聴スタイルが大きく変わっていくでしょう。
そこでこの記事では、テレビをプロジェクターで見る方法をご紹介します。テレビが見れるおすすめプロジェクターもご紹介するので、製品選びの目安として役立てていただければ幸いです。
テレビ代わりに使えるプロジェクターの条件とは?
プロジェクターをテレビ代わりに使用する場合は、以下の条件を満たしている必要があります。
- 条件①TVerアプリに対応している
- 条件②一定以上の明るさがある
- 条件③投影角度を柔軟に調整できる
- 条件④スピーカーとBluetooth接続が可能
各条件を詳しく紹介していくので、参考にしてみてください。
条件①TVerアプリに対応している
プロジェクターをテレビ代わりに使用する際の「最低条件」が、TVerアプリに対応していることです。TVerアプリは民放5局が中心となっている見逃し配信サービスであり、さまざまなTV番組の見逃し配信やリアルタイム配信に対応しています。
そのため、TVerアプリに対応しているプロジェクターであれば、プロジェクターをテレビ代わりに使用することができます。
条件②一定以上の明るさがある
「TVerアプリに対応している」の条件に加えて、一定以上の明るさがあるプロジェクターを選ぶことも大切です。すべてのプロジェクターは「暗い場所(薄暗い場所)」で視聴することを想定しているため、基本的に昼間の明るい場所では視聴できません。
ただし、一定以上の明るさがあるプロジェクターであれば、昼間でもカーテンを閉めるなどすれば快適に視聴できます。
条件③投影角度を柔軟に調整できる
テレビ代わりにプロジェクターを使用するからには、テレビよりも自由度の高い視聴環境を整える方がいいでしょう。そのためにも、投影角度を柔軟に調整できるプロジェクターを選びましょう。
たとえば、三脚付属のプロジェクターや本体の角度調整が可能なプロジェクターなら、家中の壁や天井にTV番組を投影できるようになります。「テレビ代わり」だけでなく、映画やドラマの視聴、子供の寝かしつけなどに使用することも考えると、やはり投影角度を柔軟に調整できるプロジェクターがおすすめです。
条件④スピーカーとBluetooth接続が可能
ほとんどのプロジェクターは、「映像を投影すること」に性能の9割以上を振り切っています。そのため、高音質のプロジェクターを購入する場合は、最低でも20万円の購入予算が必要です。
このデメリットを解消するのがスピーカーとのBluetooth接続することなので、Bluetooth接続が可能なプロジェクターを選びましょう。最近では1万円前後で高性能なスピーカーが購入できるため、購入予算は「プロジェクターの価格+1万円前後」と考えておくといいでしょう。
テレビが見れるおすすめプロジェクター5選
それでは、テレビが見れるおすすめプロジェクター5選をご紹介します。それぞれの特徴やメリットを紹介していくので、テレビ代わりに使えるプロジェクターを探している方はぜひチェックしてみてください。
1. カベーニプロ
製品価格:49,800円
カベーニプロ(KABĒNI PRO)は、小型・軽量プロジェクターであるカベーニシリーズの中位モデルです。縦横11.4cm・厚さ2.9cmの小さな本体ながら、4000ルーメンと十分な明るさを備えています。それでいて価格は5万円以下。同価格帯のプロジェクターの中では性能の高い製品です。
Android OSを搭載しTVerアプリに対応しているため、いつでも好きな場所でTV番組を視聴できます。また、十分な明るさを備えているため、TV番組だけでなくNintendo Switchなどに接続して大画面でゲームを楽しみたい方にもおすすめです(FPSのような高速処理が必要なゲームには向いていません)。ユーザーの中には天井に絵本やアニメを投影し、子供の寝かしつけに使用している方も多くいます。
モバイルバッテリーからの電力供給も可能なので、室内だけでなく屋外でもさまざまな映像コンテンツを楽しめる製品です。
2. カベーニプロ2
製品価格:79,800円
カベーニプロ2(KABĒNI PRO2)は、カベーニシリーズにおけるハイエンド(最上位)モデルの製品です。カベーニプロのパワフルな性能はそのままに、コントラスト比が10倍にアップ。よりメリハリのある映像コンテンツを楽しみたい方は、カベーニプロ2がおすすめとなっています。
もちろん、TVerアプリに対応しているため、いつでも好きな場所でTV番組を視聴できます。
カベーニプロ2はハイエンドモデルらしく、「オートフォーカス機」を搭載しているのも大きな特徴です。投影角度を変えても自動でピントを調整してくれるため、快適な視聴体験を実現してくれます。
さらに、カベーニプロ2はフルHD(約200万画素)で映像を楽しめるプロジェクターなので、TVerコンテンツを美しい映像で楽しみたい方にもおすすめ。もちろん、バッテリー内蔵&モバイルバッテリー使用可能なので、屋外でもプロジェクターによる映像を楽しむことができます。
3. Aladdin X2 Plus
製品価格:129,000円
Aladdin X2 Plusは天井設置型のプロジェクターであり、迫力のある映像・音を楽しめるハイエンド製品です。持ち運びはできませんが、自宅に本格的なプロジェクターを導入したい方におすすめの製品となっています。
また、Aladdin X2 PlusはTVerアプリだけでなく、テレビチューナー接続にも対応しています。※チューナーを購入・接続すれば、プロジェクターで地デジを視聴できるのがAladdin X2 Plusのメリットです(カベーニシリーズでも有線でのチューナー接続が可能)。ただし、設置場所は「シーリングライトを接続できる場所」と決まっているので、設置場所を選ぶ製品でもあります。
シーリングライトの位置によっては大画面で投影できない可能性があるので、シーリングライトから壁までの距離を事前に測るなどして、最大投影サイズをチェックしておきましょう。
4. BenQ GV50
製品価格:119,800円
BenQ GV50は、Bluetoothスピーカーを搭載したプロジェクターであり、映像だけでなく音楽も楽しめる製品となっています。柔軟な角度調整により、三脚不要でさまざまな投影角度を楽しめるのもBenQ GV50の特徴のひとつです。
カベーニシリーズ同様にAndroid OSを搭載しているため、TVerアプリにも対応。予算10万円以上でプロジェクターを探している方におすすめの製品となっています。
ただし、カベーニプロ・カベーニプロ2に比べると重量が1kg以上重く、サイズも大きいので持ち運びには不向きです。また、バッテリーを内蔵していないので投影場所が限定される点にも注意してください。
<カベーニプロ・カベーニプロ2とのサイズ比較>
カベーニプロ |
カベーニプロ2 |
BenQ GV50 |
|
サイズ (厚さx幅x長さ) |
2.9cm×11.4cm×11.4cm |
3.4cm×13.2cm×13.2cm |
13.0cm×21.1cm×19.1cm |
重量 |
465g |
560g |
2.1kg |
5. Nebula Capsule 3 Laser
製品価格:119,900円
Nebula Capsule 3 Laserは円筒形のプロジェクターであり、カベーニプロ2同様にフルHD(約200万画素)の映像を楽しめる製品です。ただしコントラスト比は「500:1」と、カベーニプロ2の10分の1なので、くっきりとした映像で楽しみたいならカベーニプロ2をおすすめします。
Nebula Capsule 3 Laserは、Aladdin X2 Plus同様にTVerアプリだけでなく、テレビチューナー接続にも対応しています(カベーニシリーズでも有線でのチューナー接続が可能)※。チューナーを購入・接続すれば、プロジェクターで地デジを視聴できるのはNebula Capsule 3 Laserのメリットだと言えます。
ちなみに、Nebula Capsule 3 Laserは天井投影も可能ですが、公式のプロジェクタースタンド(4,990円)が必要なのでプラス5,000円かかると考えましょう。
まとめ
この記事では、テレビをプロジェクターで見る方法をご紹介しました。プロジェクターはテレビを購入するよりも安く、手軽に大画面の映像を楽しめます。持ち運びも楽々なので引っ越しにも便利。「テレビじゃなくてプロジェクターがいいかも」と思った方は、この機会にテレビ代わりとして使えるプロジェクターの購入を検討してみてはいかがでしょうか。