「プロジェクターを買うのはやめた方がいい」
そんな声を、インターネットやSNSで見聞きすることがあります。一方で、「プロジェクターを買ってよかった」という声も多数あるため、「結局何が正解なの?」とプロジェクター購入を躊躇している方も多いでしょう。
そこで本記事では、「プロジェクターはやめた方がいい」と言われる原因と、後悔しないためのプロジェクター選びのポイントをご紹介します。後悔しないおすすめプロジェクターも紹介しているので、プロジェクター購入を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
プロジェクターはやめた方がいい?後悔する8つの原因
プロジェクターを買って後悔する方の多くは、以下のような原因を抱えています。
- 設置場所を考えていなかった
- 商品を比較せず買ってしまった
- 持ち運びしにくい商品を買ってしまった
- 対応アプリを確認していなかった
- スペックが高すぎた
- 思ったよりも音に迫力がない
- 斜めから投影できない商品だった
- 結局テレビを観てしまう
プロジェクター購入で後悔しないためにも、まずはこれらの原因について詳しく知っておきましょう。
1. 設置場所を考えていなかった
プロジェクターは設置場所によって、投影サイズ、映像の鮮明さ、音質などが大きく変わります。このため、プロジェクター購入前に設置場所を考えずに買ってしまった方は、快適に視聴できず後悔する傾向にあります。
したがって、プロジェクターを購入するときは設置場所を事前に考えておきましょう。以下の記事では、プロジェクターの設置レイアウトについて紹介しているので、自宅の設置場所を考えるときの参考にしてみてください。
2. 商品を比較せず買ってしまった
商品をしっかりと比較せずにプロジェクターを買ってしまうと、「スペックが足りない」または「オーバースペック」により、プロジェクター購入を後悔する傾向にあります。
プロジェクターは同じように見えても、性能やデザインによって利用に適したシーンや、快適さが大きく異なります。そのため、プロジェクターを購入するときは商品をしっかりと比較し、自分に合ったプロジェクターを選びましょう。
3. 持ち運びしにくい商品を買ってしまった
「プロジェクターは自宅で使うもの」というイメージがありますが、近年では持ち運び可能な商品が多数登場しています。
\小型・軽量で持ち運び可能なカベーニシリーズ/
持ち運び可能な商品は、部屋中どこでも投影でき、屋外での使用もできます。持ち運びしにくい商品を買ってしまって後悔する声も多いので、プロジェクター購入の際は持ち運びしやすい商品を選びましょう。
4. 対応アプリを確認していなかった
プロジェクターは商品ごとに対応アプリが異なります。NetflixやU-NEXTなど、よく利用するVODサービスのアプリに対応しているかどうかを事前にチェックしましょう。
また、安価なプロジェクターはOSを搭載しておらず、そもそもVODアプリを使用できないケースもあります。プロジェクターを購入するときは商品情報をしっかりとチェックした上で、VODアプリに対応した商品を選ぶのがおすすめです。
5. スペックが高すぎた
「高額なプロジェクターは性能が高い」のは確かですが、オーバースペックにならないよう注意してください。たとえば、フルHDプロジェクターの約4倍の画素数を持つ4Kプロジェクターは、一般的に「映像が綺麗」と認識されています。
しかし、4Kプロジェクターの本領を発揮するためには「4K対応映像コンテンツ」が必要であり、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどのVODサービスでも、4Kコンテンツはまだ少ない方です。
このため、高額で性能の良いプロジェクターを購入したものの、実際はオーバースペックでコスパが悪くなってしまうケースが少なくありません。
6. 思ったよりも音に迫力がない
プロジェクターは「映像を壁やスクリーンに投影する商品」であるため、本体内蔵のスピーカーに対して「迫力がない」と感じる方は少なくありません。この事実を知らないままプロジェクターを購入し、後悔する方も多いでしょう。
プロジェクターで映像だけでなく音も楽しむためには、別途スピーカーの購入をおすすめします。今では1万円以下で買える2.1chタイプのスピーカーも多いので、比較的安価に音響を整えられます。
7. 斜めから投影できない商品だった
近年販売されているプロジェクターの多くは、「台形補正機能」がついています。これは、プロジェクター投影面の垂直・水平方向の角度を調整し、さまざまなポジションからの投影を可能にするための機能です(補正可能な角度には限度があります)。
一方で、楽天市場やAmazonなどで見かける安価なプロジェクターの中には、台形補正機能がついていない商品や、垂直方向の台形補正しか行えない商品があります。こうした商品は、投影面に対してプロジェクターを必ず正面に配置する必要があり、利用シーンがかなり限られてしまうので、注意してください。
8. 結局テレビを観てしまう
NetflixやAmazonプライム・ビデオなどのVODサービスよりも、結局のところテレビ番組を観ることの多い方は、プロジェクター購入を後悔する可能性が高いでしょう。
ただしプロジェクターの中には、Tverアプリに対応しておりテレビ番組を視聴できる商品もあります。プロジェクターを購入するときは、「結局テレビを観てしまうか?」をじっくりと考えてから、購入することをおすすめします。
「プロジェクターはやめた方がいい」という人の特徴
ここまで、プロジェクターを買って後悔する主な原因を紹介しました。ここでは、「プロジェクターはやめた方がいい」という人の特徴をより具体的に紹介します。以下の特徴に当てはまる人は、プロジェクター購入を慎重に検討してください。
- 映画よりもテレビのバラエティ番組が好きだ
- 映像コンテンツを観るのはごくたまにである
- YouTubeは観るがその他のVODサービスは利用しない
- 子供にYouTubeなどの映像コンテンツをあまり見せたくない
- プロジェクター購入を考えてもワクワクしない
- そもそも家にいる時間が少ない
これらの特徴に当てはまる人は、プロジェクターを購入しても後悔する可能性が高いでしょう。
後悔しないためのプロジェクター選びのポイント
前述の、「プロジェクターはやめた方がいい」という人の特徴に当てはまらない人は、プロジェクター購入によってQOL(生活の質)が大きく向上する可能性があります。ただし、プロジェクター選びで失敗しないためにも、以下のポイントを押さえましょう。
- プロジェクターのスペック・機能を知る
- プロジェクターで重視することを考える
- プロジェクター購入の予算上限を決める
- 商品ごとのスペック・機能・価格を比較する
- 商品ごとのレビュー(口コミ)をチェックする
ポイントごとに詳しく解説していきます。
プロジェクターのスペック・機能を知る
初めてプロジェクターを購入する方は、プロジェクターのスペック・機能について知るところから始めましょう。たとえば、「ルーメン」や「コントラスト比」と聞いてこれが何を意味するかわからない方は、以下の記事を参考にしてみてください。
プロジェクターのスペック・機能を知ることで、数ある商品の中から、自分に合った商品を適切に選べるようになります。
プロジェクターで重視することを考える
プロジェクターのスペック・機能について知ったら、次に「プロジェクターで重視すること」を考えましょう。たとえば、プロジェクターを使用する目的が決まっている方は、その目的に合った商品を選ぶことが大切です。
プロジェクターでのスポーツ観戦が目的なら、対応しているVODアプリや映像の鮮明さ、大画面で視聴できるかどうかが重要ですね。キャンプでの使用が目的なら、小型・軽量で持ち運びしやすい商品が必要です。
このように、プロジェクターで重視することを考えれば、選ぶべき商品が自然と絞られていきます。
プロジェクター購入の予算上限を決める
近年さまざまなプロジェクターが販売されており、価格帯も幅広く、安いもので1万円前後、高いものでは数十万円するものまであります。価格が高いプロジェクターほど性能も高いですが、オーバースペックになりやすいので注意してください。
まずは、プロジェクター購入の予算上限を決め、予算を軸にいくつかのプロジェクターをピックアップしていきましょう。
商品ごとのスペック・機能・価格を比較する
「プロジェクターで重視すること」と「プロジェクター購入の予算上限」をもとに、いくつかのプロジェクターをピックアップしたら、商品ごとのスペック・機能・価格を比較していきましょう。
また、プロジェクターの重量やサイズ、バッテリー内蔵の有無、モバイルバッテリー対応の有無なども含めて比較すると、自分に合った商品を選びやすくなります。
商品ごとのレビュー(口コミ)をチェックする
最後のポイントとして、ピックアップした商品ごとのレビュー(口コミ)をチェックし、プロジェクターの実際の使用感を調査してみてください。
スペック上では「自分に合ったプロジェクター」と判断しても、実際に使ってみると「思っていたものと違った」と後悔するケースが少なくありません。こうした後悔を避けるためには、楽天市場やAmazonなどのレビュー(口コミ)をチェックし、ユーザーが実際に使ってみた感想を確認することが大切です。
また、プロジェクターによってはInstagramなどSNS上で使用動画が投稿されている商品もあるため、SNSもチェックしてみてください。
後悔しないおすすめプロジェクター5選を紹介
それでは最後に、後悔しないおすすめプロジェクター5選をご紹介します。ここで紹介するプロジェクターは楽天市場やAmazonでの評価が高く、人気のある商品です。これを参考に、自分に合ったプロジェクターを選んでみてください。
1. カベーニ
製品価格:39,800円
カベーニ(KABĒNI)は、小型・軽量かつスタイリッシュなスマホ型プロジェクターです。重量はわずか220gであり、iPhone16 Pro Maxとほぼ同程度。自宅での使用も持ち運びにも便利な商品となっています。
<カベーニとiPhone16 Pro Maxのサイズ比較>
カベーニ |
iPhone 16 Pro Max |
|
サイズ (厚さ×幅×長さ) |
1.8cm×8cm×14.5cm |
0.78cm×7.8cm×16.3cm |
重量 |
220g |
227g |
1000ルーメンの明るさと2000:1のコントラスト比により、同価格帯の商品と比較してスペックの高いプロジェクターとなっています。NetflixやAmazonプライム・ビデオ、U-NEXT・ABEMA・Tverのアプリに対応しているため、さまざまな映像コンテンツをすぐに楽しめるのもカベーニの大きなメリットです。
2. カベーニプロ
製品価格:49,800円
カベーニプロ(KABĒNI PRO)は、カベーニの上位モデルにあたるプロジェクターです。明るさはカベーニの4倍(4000ルーメン)もあるため、カベーニよりも鮮明な映像でさまざまなコンテンツを楽しみたい方にはカベーニプロがおすすめ。
同価格帯のプロジェクターの中ではルーメンが高く、映画やドラマだけでなく、ゲームを楽しみたい方にもおすすめできます(※ FPSのような高速処理が必要なゲームには不向きです)。
重量は465gであり、カベーニよりも240gほど重いですが、それでもペットボトル1本分の重さしかありません。軽量かつモバイルバッテリーからの電力供給が可能なので、室内でも屋外でもさまざまな映像コンテンツを楽しむことができます(カベーニシリーズはすべて屋外対応)。
3. カベーニプロ2
製品価格:79,800円
カベーニプロ2(KABĒNI PRO2)は、カベーニシリーズにおけるハイエンド(最上位)モデルのプロジェクターです。カベーニプロのパワフルな性能はそのままに、コントラスト比を大幅にアップし、さらに「オートフォーカス機能」によって快適性もアップしています。
また、カベーニプロ2は最大180インチ(408cm×218cm)での投影が可能です。普段の映画やドラマなどの視聴だけでなく、スポーツ観戦や映像による花火鑑賞など、プロジェクターを大勢で楽しみたいときにもおすすめです。
さらに、カベーニプロ2はフルHD(約200万画素)で映像を楽しめるプロジェクターなので、映像の質にこだわりたい方にもおすすめ。もちろん、バッテリー内蔵&モバイルバッテリー使用可能なので、屋外でもプロジェクターによる映像を楽しむことができます。
4. Aladdin Marca
製品価格:149,800円
Aladdin Marcaは、壁面から24cm離すだけで100インチの大画面が楽しめる超単焦点型のプロジェクターです。自動台形補正やオートフォーカス機能、フルHDの画質など、ハイエンドなスペックを備えた商品でもあります。
Aladdin Marcaをリビングで使用すれば、いつでも大迫力の映像を楽しめるでしょう。カベーニシリーズ同様にAndroid OSを搭載しているため、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどのVODアプリにも対応しています。
持ち運びはできないため屋外での視聴はできませんが、品質にこだわりたい人におすすめのプロジェクターとなっています。
5. Nebula Cosmos Max
製品価格:149,900円
Nebula Cosmos Maxは、比較的小型なモデルながら4K投影・最大150インチの映像を楽しめるハイエンドタイプのプロジェクターです。重量は3.6kgなので屋外での使用は難しいですが、屋内であれば好きな場所に持ち運んで投影できるのが特徴の商品となっています。
オートフォーカス機能や自動台形補正など、ハイエンドタイプに必要な機能はほとんど揃っています。室内限定ながら、自宅で迫力ある映像を楽しみたい方は、Nebula Cosmos Maxも検討してみてください。
まとめ
本記事では、「プロジェクターはやめた方がいい」と言われる原因と、後悔しないためのプロジェクター選びのポイントをご紹介しました。
特定の方には、「プロジェクターはやめた方がいい」という声が当てはまります。しかしそれ以上に、多くの方がプロジェクター購入によってQOLが向上し、迫力ある映像コンテンツを楽しんでいるのも事実です。
「プロジェクターを買ってみたい」と思った方は、まずは本記事を参考に、プロジェクターが自分に合っているかどうかを考えてみましょう。また、本記事で紹介したおすすめプロジェクターを参考に、使用目的などに合った商品を選んでいただければ幸いです。