せっかくプロジェクターを購入するなら、夜だけでなく昼間も使いたいという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、昼間のプロジェクター映りを検証するとともに、昼間も快適に使用するためのポイントをご紹介します。
昼間でも綺麗な映像が楽しめる製品もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
プロジェクターは昼間も使える?
結論から言って、プロジェクターによっては夜だけでなく昼間でも使用できます。
ただし、夜間にプロジェクターを使用するのと比較すると、映像の鮮明さが落ちるのは避けられません。
昼間でも快適にプロジェクターを使用するためには、輝度(ルーメン)とコントラスト比の高い製品を選ぶのがポイントです。
詳しくは後述するので、昼間でも使えるプロジェクター選びの参考にしてください。
昼間のプロジェクター映りを検証してみた
続いて、以下の3つのシチュエーションで昼間のプロジェクター映りを検証してみた結果をご紹介します。
- 電気なし・カーテンなし
- 電気なし・カーテンあり
- 昼間の会議室・ブライドあり
プロジェクターは「KABĒNI(カベーニ)」シリーズのハイエンドモデルである、「カベーニプロ2」を使用しています。
電気なし・カーテンなし
昼間に電気を消し、カーテンをあけた状態で投影したのがこちら。
思いのほか、映像がくっきりしているのがわかります。
カベーニプロ2は投影の明るさが4000ルーメンと高く、コントラスト比も高いため、昼間でもくっきりした映像を楽しめるのが特徴です。ただし、晴れの日の直射日光が当たる壁への投影は、どのプロジェクターでも画面が薄くなり見えにくくなりますので、ご注意ください。
小型・軽量で持ち運びにも便利なプロジェクターの中では、かなり高性能な製品となっています。
電気なし・カーテンあり
昼間に電気を消し、カーテンをしめた状態で投影したのがこちら。
カーテンをしめて部屋を暗くすることにより、より鮮明な映像を楽しめるようになります。
このレベルなら昼間でも映画やドラマ、アニメを本格的に楽しめるので、休日昼間にもプロジェクターを使用したい方におすすめです。
昼間の会議室・ブラインドあり
昼間の会議室のブラインドをしめた状態で投影したのがこちら。
ホワイトボードに投影しているので若干の反射が見られますが、資料を共有したり映像を流したりする分には、問題なく視聴できています。
白い壁やプロジェクタースクリーンに投影すればより鮮明な映像になるので、カベーニプロ2はビジネス用途にもおすすめのプロジェクターです。
ここまでご紹介したように、プロジェクターによっては昼間でも十分なクオリティで映像を楽しむことができます。
昼間もプロジェクターを快適に利用するポイント
続いて、昼間のプロジェクターをより快適に利用するためのポイントを3つご紹介します。
遮光カーテンで部屋を暗くする
1つめのポイントとして、昼間でもプロジェクターを快適に使用するためには「遮光カーテン」が欠かせません。ただし、遮光カーテンも製品によって遮光率が変わります。
<遮光カーテンのグレード>
等級 |
遮光率 |
目安 |
完全遮光 |
100% |
周りの状態がわからない |
1級 |
99.99%以上 |
人の顔を識別しづらい |
2級 |
99.80〜99.99% |
人の顔や表情を識別できる |
3級 |
99.40〜99.79% |
人の表情はわかるが作業には向かない |
比遮光 |
99.39%以下 |
カーテンによって異なる |
室内の暗さをしっかり確保するためには、1級以上のグレードが理想的です。完全遮光なら夜間と同じくらいの暗さを確保できるので、昼間でも鮮明な映像を楽しめます。
ただし先ほどご紹介したように、プロジェクターによってはカーテンをあけた部屋でも鮮明な映像を楽しめる製品もあります。
窓から離れた場所に投影する
遮光カーテンでも十分な暗さを確保できない場合は、窓から少しでも離れた場所に投影するようにしましょう。
昼間でも窓付近と窓から離れた場所とでは明るさが大きく異なります。窓から離れた場所に投影できれば、鮮明な映像を楽しむための十分な暗さを確保できるかもしれません。
白い壁やスクリーンに投影する
プロジェクターの映像は投影する場所によって、鮮明さが大きく変わります。最も鮮明に映るのは「プロジェクタースクリーン」です。プロジェクタースクリーンは白く滑らかな表面により、プロジェクターによって投影された映像をより鮮明に、メリハリのある映像にしてくれます。
プロジェクタースクリーンの購入価格は80インチサイズで5,000〜20,000円ほどです。必ずしも「安いものは映りが悪い」というわけではないので、財布と相談しながら、自分に合ったプロジェクタースクリーンの購入を検討してみてください。
プロジェクタースクリーンを使用しない場合は、「白く凹凸が少ない壁」に投影するのがおすすめです。ただし、基本的に真っ白な壁紙であれば、凹凸の形状に関係なく鮮明に映るでしょう。
ルーメンの高い商品を選ぶ
プロジェクターが投影する映像の明るさは「ルーメン」によって決まります。ちなみにルーメンには、「ルーメン」と「ANSIルーメン」の2種類があり、それぞれ次のような特徴があります。
- ルーメン:プロジェクターに搭載されたLEDランプの明るさ
- ANSIルーメン:米国際規格協会が定めたプロジェクター光量の基準
ルーメンはプロジェクターが発する光源の強さを表し、ANSIルーメンは投影画面の明るさを示します。そのため、ANSIルーメンの方が低めに出るのが注意すべきポイントです。
コントラスト比の高い製品を選ぶ
プロジェクターの「コントラスト比」とは、投影された映像の「明暗の比率」を意味します。たとえばコントラスト比が「5000:1」の製品なら、白色の明るさは黒色の5000倍あることになります。
コントラスト比が高いとメリハリのある映像を楽しめるので、昼間でもプロジェクターを使用したい方は、製品スペックをチェックしてみてください。ただし、コントラスト比が単に高いだけでは鮮明な映像を楽しめません。
やはり重要なのはプロジェクターの明るさ(ルーメン)なので、まずはルーメンの高い製品を基本として、その次にコントラスト比を比較してみましょう。
昼間に使えるプロジェクターを持つメリット
昼間でも使いやすいプロジェクターを持っていると、さまざまなメリットがあります。ここではそのメリットをご紹介するので、プロジェクターを購入するか否かで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 食事中や作業中も大画面映像を楽しめる
昼間に使えるプロジェクターがあると、食事中や作業中なども大画面の映像を楽しむことができます。たとえば休日に料理やお菓子作りをするのが趣味の方なら、かたわらにレシピ動画を投影し、手順を参考にしながら作れるのでおすすめです。好きな動画を投影しながら料理やお菓子作りを楽しむのもいいですね。
さらに、DIYなどの作業中に参考になる動画を投影したり、フィットネス系YoouTuberの動画を投影しながら自宅エクササイズをしたり、用途はさまざまです。プロジェクターが「夜間しか使用できない」となると利用シーンが狭くなってしまうので、さまざまなシーンで利用したいという方は、昼間でも使いやすいプロジェクターをぜひ選んでみてください。
2. 時間を選ばずテレビ代わりにも使える
昼間でも使いやすいプロジェクターは使用する時間を選ばないので、テレビ代わりにも使えるのでおすすめです。テレビチューナーに接続できるプロジェクターもありますが、チューナーを別途購入しなければいけないので、おすすめは「Tverアプリに対応しているプロジェクター」です。
たとえば、記事後半でご紹介している「KABĒNI PRO(カベーニプロ)」と「KABĒNI PRO2(カベーニプロ2)」は、どちらもTverアプリに対応しているので、テレビ代わりにも使用できます。
Tverはテレビ番組のリアルタイム配信に対応しているだけでなく、見逃し配信も行なっているので、最近ではテレビではなくTverでコンテンツを視聴する人も増えています。
※一部、リアルタイム配信や見逃し配信に対応していない番組もあります
昼間も使えるプロジェクター選びの注意点
続いて、昼間でも使いやすいプロジェクターを選ぶ際の注意点を3つご紹介します。これらの注意点をしっかりと押さえることで、より使いやすいプロジェクターを選べるので参考にしてみてください。
高性能な製品でも昼間は見えにくい
昼間でも使いやすいプロジェクターはありますが、高性能だからといって「昼間でも鮮明に見える」わけではありません。基本的に、プロジェクターは「暗い場所で使用すること」を前提としているので、どんなに高性能なプロジェクターであっても、昼間の見え方には限界があります。
そのため、性能が良すぎる高価格帯のプロジェクターを購入するとオーバースペックになり、コスパが悪くなるので注意してください。昼間でも使いやすいプロジェクターを購入するなら予算は10万円以下で考え、価格とスペックのバランスを見極めることが大切です。
後ほど紹介するカベーニプロとカベーニプロ2は、どちらも価格・スペックのバランスに優れた製品なので、ぜひチェックしてみてください。
利用シーンを想定しておく
昼間のどこで、どのようにプロジェクターを使用するか、利用シーンを想定しておくことも大切です。
たとえば、昼間でも比較的暗い状態を作れる部屋と、暗い状態を作るのが難しい部屋とでは、購入すべきプロジェクターが異なります。前者ならスペックと価格を抑えた製品でも問題ありませんが、後者ならそれなりのスペック・価格の製品を選ばなくてはいけません。
また、プロジェクターを使用するのは昼間だけではありません。夜間にはどこでどういった使い方をするのかも想定しておきましょう。昼間と夜間で使用する場所が異なる場合は、持ち運びに便利なモバイルプロジェクターがおすすめです。
<関連記事>
投影面を事前にチェックする
プロジェクターの投影面もしっかりとチェックしておきましょう。先ほどご説明したように、プロジェクターの映像は白い壁やスクリーンに投影する方が、昼間でも比較的鮮明に見ることができます。
一方で、色味がかった壁や柄のある壁に投影する場合、昼間では見えにくい可能性が高いです(夜間であれば比較的見やすくなります)。投影面をチェックして「鮮明に映らなそう」と感じたら、プロジェクタースクリーンの購入を検討してみてください。
プロジェクタースクリーンは80インチの大画面サイズでも5,000円前後で購入できる製品があるので、必要とあればプロジェクタースクリーンの購入予算を確保しましょう。
昼間も使えるおすすめプロジェクター2選
それでは最後に、昼間でも使えるおすすめプロジェクター2選をご紹介します。
比較項目 |
カベーニプロ |
カベーニプロ2 |
価格 |
49,800円 |
79,800円 |
サイズ |
11.4cm×11.4cm×2.9cm |
12.8cm×12.8cm×3.4cm |
重量 |
465g |
542g |
明るさ |
4000ルーメン |
4000ルーメン |
投影サイズ |
5〜150インチ |
3〜180インチ |
コントラスト比 |
500:1 |
5000:1 |
解像度 |
フルワイドVGA(約40万画素) |
フルHD(約200万画素) |
バッテリー |
4000mAh |
10500mAh |
ストレージ |
32GB |
32GB |
メモリ |
2GB |
2GB |
搭載OS |
Android |
Android |
1. カベーニプロ
カベーニプロは4000ルーメンの明るさと500:1のコントラスト比によって、昼間でも比較的鮮明な映像を楽しめるプロジェクターです。
同価格帯の製品の中ではスペックが高く、かつペットボトル1本分の重さなので持ち運びしやすい特徴があります。
また、4000mAhのバッテリーを内蔵しており、付属のUSB-DCケーブルを使えばモバイルバッテリーからの電力供給も可能です。
「窓から離れるとコンセントがない」という場合でもモバイルバッテリーに接続しながらの投影ができるので、昼間でもさまざまなスタイルで映画やドラマ、アニメなどを楽しめます。
2. カベーニプロ2
カベーニプロ2は、カベーニプロに比べてコントラスト比が10倍高いため、より鮮明な映像を楽しむことができます。
解像度も5倍高いので、昼間でも鮮明な映像で映画やドラマ、アニメなどを存分に楽しみたい方におすすめのプロジェクターです。
しかも重量はほとんど変わらないので、持ち運びも可能。内蔵バッテリーの容量は10500mAhなので、充電100%の状態から視聴すればコードレスで映像を最後まで楽しむことができます(最大3時間の連続稼働)。
まとめ
この記事では、昼間のプロジェクター映りの検証結果とプロジェクター選びのポイント、さらにおすすめプロジェクターをご紹介しました。
今回ご紹介したカベーニプロシリーズは楽天市場やAmazonでも、ユーザーから高評価を獲得しているプロジェクターです。
- カベーニプロ:楽天市場 4.59
- カベーニプロ2:楽天市場 4.69
※記事作成時点の評価です
小型・軽量プロジェクターの中ではトップクラスの性能なので、昼間でもプロジェクターを楽しみたい方は購入をぜひご検討ください。